裁判記録の調査

弁護士の業務において,裁判例の調査検討は,切っても切れない関係にあります。

 

事件についての問題点を調査し,対応方法を検討する方法の1つとして,関連する裁判例の分析は有用です。

 

裁判例の調査というと,判例雑誌や判例検索サイトを用いて,判決書を分析し,検討するという方法が一般的です。

 

他方で,裁判例の調査をする場合に,判決書だけではなく,当事者の主張内容や提出証拠をも検討する必要があるときもあります。

 

裁判所の判決書は,当事者の主張内容や証拠の内容によって顕在化された争点について判断したものになります。

 

そのため,当事者間の主張内容や証拠の内容を検討して初めて裁判例を理解できることもあるからです。

 

民事訴訟法第91条第1項には,何人も,裁判所書記官に対し,訴訟記録の閲覧を請求することができると規定されています。

 

そのため,どなたでも,原則として,訴訟記録の閲覧が可能です。

 

もっとも,訴訟記録の閲覧をするためには,訴訟記録が置かれている裁判所まで行かなければなりません。

 

そのため,遠方の裁判所で審理された訴訟記録など,閲覧のために,相当な負担がかかる場合もあります。

 

また,民事訴訟法第91条には,閲覧が認められない例外事由も規定されており,必ず閲覧ができるというわけでもありません。

 

私についていえば,これまで,名古屋地方裁判所で審理された事件記録を閲覧したことがあります。

 

同じ事務所以外の弁護士の主張書面等を閲覧する機会はないので,色々な点で,参考になります。