過去の法令の調査

事件を扱う中で、現在は廃止されている法令や改正される前の法律を調査することがあります。

現在適用されている法律を探すのは簡単ですが、過去の法律を探すのは意外に大変です。

廃止された法律については、廃止された時点の法律を調査する検索システムもありますので、比較的調査は容易です。

しかし、法律によっては繰り返し改正を重ねているため、ある時点で適用される法令を特定するのは大変です。

改正前の法律を調べる一番の方法は、調査対象時点の年代の法令全書を調査することですが、国会図書館や県立図書館で探す必要があるなど、時間と手間がかかります。

また、そもそも、法令が改正されている事実自体を発見するのが大変な場合もあります。また、改正の経緯や内容を簡単に把握するシステムがあるわけでもありません。

ビックデータが発展し、情報アクセスが容易な時代とはいっても、アナログで地道な調査が必要なこともあるのだなぁと実感しています。

改正前の法令を調査する必要があるのは、概ね、法曹三者や行政官に限られ、一般の人が調査する者ではないと思いますので、こういった情報をデータ化する業者もいないと思います。

しかし、私が弁護士を引退するまでには、こういった情報もデータ化されていてほしいと切に願います。