法律や条文はわかりづらい?

法律や条例の文章や文言はわかりづらい、難しいと思われる方は少なくないのではないでしょうか。

法律や条例などの法令はわかりやすくいえばルールブックです。

ルールブックは柔軟な対応ができるように、その規定内容はわざと抽象的・包括的な文章・文言につくられています。

なぜかといえば、ルールの規定内容を一義的な文章・文言にすると、ルールの規定に完全に合致するケースについてはルール違反と認めることができるものの、一部でも当てはまらないケースについては、仮にルール違反として処理するべきケースであっても、ルール違反とはいえないことになります。これはルールの抜け穴を大きく許容するという帰結になります。

一例をあげると、窃盗罪を定める刑法235条は「他人の財物を窃取した者は窃盗の罪」とするという文言になっています。

しかし、窃取罪を規定する文言を「他人の財物を自分の所有物にした者は窃盗の罪とする」とした場合、自分の所有物にするつもりはないが所有者に無断で長期間借りるつもりで財物を奪ったという場合には窃盗罪にあたらないことになり、窃盗罪として処罰するべきケースでも窃盗罪にあたらないという抜け穴を認めてしまいます。

そのため、法律や条例などの規定内容は、柔軟な運用ができるようにわざと抽象的・包括的な文章・文言につくられているため、わかりづらいのです。

弁護士、裁判官や検察官などの法律家は、抽象的・包括的な文章・文言になっている法令をその制定趣旨に即して運用することが求められており、それが職務内容とも言えます。